「2004年液晶物理・物性フォーラム研究会予告編」

山形大学 工学部 香田智則


既に日本液晶学会のメーリングリストでもご案内しておりますが,2004年度の液晶物理・物性フォーラム研究会のタイトルは,「液晶物理・物性最前線」です.この研究会では,下記講師陣による最前線の研究・開発の講演を通じて,次世代の液晶学において,柱となるものは何か,を考えることも意図しています.

以下に,この講演会の概要をまとめたものを記します.

2004年液晶物理・物性フォーラム研究会
「液晶物理・物性最前線」
平成16年11月20日(土) AM10:00~PM4:50
産業技術総合研究所臨海副都心センター(台場)・第 1、2会議室
http://unit.aist.go.jp/waterfront/jp/
(住所:〒135-0064 東京都江東区青海2-41-6)

講演概要

「放射光を用いた液晶研究の最前線 ~X線マイクロビームを用いた 局所相構造解析~」
高西 陽一(東京工業大学・工学部)
この講演では,放射光を液晶研究の最前線に応用したものとして,X線マイクロビームを用いた液晶層構造解析についてご報告いただきます.欠陥構造の解析,層変形ダイナミクス,層内秩序測定などに関するご報告を通じて,今後の研究展開の可能性を探ります.
「バイオ液晶ポリマー最前線 ~液晶と生体材料の狭間で~」
金子 達雄(大阪大学大学院・工学研究科)
液晶と生物の相互関係に関する分野は,現在でも未踏の領域であります.このご講演では,生物学と液晶学が飛躍的に成長しつつある現状のもとで,人工筋肉を目指した液晶性ハイロドゲルと構造制御による細胞応答性制御に関するご報告をいただく予定です.
「液晶・高分子コンポジット最前線 ~ブルーフェーズ~」
菊池 裕嗣(九州大学大学院・工学研究院)
キラル液晶と高分子によって形成された高分子安定化ブルー相と擬等方性液晶の構造と物性について最近の成果をご紹介いただきます.さらに、現在の液晶表示素子の欠点を一挙に解決できる高速・ラビングフリーの新規モードについてもご報告いただく予定です.
「高分子の分子動力学シミュレーション最前線~アトミスティックモデルの有用性~」
福田 光完(兵庫教育大学)
液晶の分子シミュレーションで用いられる Gay-Berneモデルのような極度に粗視化したモデルでは,細かな分子設計には対応できないというのも事実です.本講演ではそういった,粗視化モデルに対する微視的な極限:アトミステックモデルの有用性と限界についてお話いただく予定です.
「液晶の配向技術最前線 ~ラビングから光、イオンビーム配向まで~」
長谷川 雅樹(日本アイ・ビー・エム 東京基礎研究所)
LCDの表示方式には,TN から始まり,IPS, ASV, MVA, OCB など様々なものがあります.これら各種表示方式について要求される配向と特性,また,新たに開発されてきた配向手法を概観していだだきます.さらに,これまで安定化が困難と考えられてきたFLCの実用化についてもお話いただく予定です.
以上です.ご参加ご希望の方は,下記フォームにてお願いいたします.
参加費:一般会員3,000円、非会員6,000円、学生1000円
懇親会:講演会終了後(17:30-19:30) 料金は1人 5,000円を予定.
======== お申し込みフォーム ==========
(返送先:hiraoka@chem.t-kougei.ac.jp)(11月5日まで)
[お名前]:
[ご所属]:
[TEL]:
[FAX]:
[電子メール・アドレス]:
[会員種別]:液晶学会会員・非会員・学生
[学年](学生の方のみ):
[懇親会(17:30~19:30)]:出席する.しない.
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