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内容
今年の交流会では、「応答性」をキーワードに、学術界で注目を集める最先端の研究成果をご紹介いたします。液晶には多様な特性が備わっていますが、その中でも外部刺激に対する応答性は、液晶の本質的かつ重要な特性であり、液晶ディスプレイをはじめとする応用技術にも利用されています。今回の講演では、液晶に限らず、高分子、ゲル、イオン液体などのソフトマテリアルへと対象を拡張し、それらがもつ新規機能に焦点を当てます。本交流会を通じて、隣接分野における最新の学術的知見に触れ、液晶の次々世代の応用の可能性を模索する契機となれば幸いです。また、議論の機会が限られがちな異分野の研究者・技術者との交流を通じて、新たな連携やアイデアの創出につながることを期待しています。
刺激応答性材料の開発には、物質の合成、デバイス設計、シミュレーションによる最適化などが関わっており、関連する学術分野は多岐にわたります。今回は、応答性を示す新規物質の合成と解析、応用展開を強く意識した工学的アプローチをご専門とする著名な研究者をお招きし、ご講演いただきます。大学、公的研究機関、企業に所属される研究者の皆様はもとより、若手研究者や学生の皆様の積極的なご参加を心よりお待ち申し上げております。
開催概要
- 日 時:2025年9月9日(火)午後
- 場 所:京都市国際交流会館
- 参加費: 一般・シニア 3,000円(税込)、学生 1,000円(税込)
- 参加申込:2025年日本液晶学会討論会・液晶交流会の参加申込ページよりお申し込みください。
講演者
- 石田 康博(理化学研究所 創発物性科学研究センター)
- 「生物に近づく精密合成ソフトマテリアル:異方性・自律性・極性」
- 浦山 健治(京都大学)
- 「液晶性および変形誘起結晶性エラストマーの力学応答」
- 齊藤 尚平(大阪大学)
- 「分子骨格の動きを利用したナノ力学イメージングと光融解材料の開発」
- 前田 真吾(東京科学大学)
- 「機能性マテリアルを活用したソフトマシン」
(敬称略、五十音順)
プログラム
決まり次第ご案内します。