2005年 日本液晶学会 講演会

液晶を透して明日を見る

日時 :  2005年9月5日(月) 10:00-17:00
会場 :  立命館大学びわこ・くさつキャンパス(BKC) ローム記念館5F大会議室

人はよく夢を見て,そして,明日を語る.

賢人曰く,
一説によると,有史以来,人間が夢見たもので実現できなかったものはないといわれている.ならば,液晶を主役とした,あるいは渋い脇役とした物作りや反応設計は,たとえその時には突拍子もないことのように思えても,ブレークスルーの後には,あたかもそこには既定の道があったかのように,当然のこととして受け入れられるであろう.それが科学であり,研究の「タイムトンネル」とよぶべきことかもしれない.偏光顕微鏡で観察される光学模様のごとく,総天然色で彩られた液晶科学のタイムトンネルは,我々の眼前に無数に横たわっているかのように思われる.液晶科学でみる夢は,我々の心のひだに潜んでいる,幼い頃のおもちゃ箱の中身にその原型を求めることができるやもしれない.

2005年日本液晶学会講演会プログラム

9月5日(月) 10:00-10:10
挨拶  実行委員長 中村尚武
○液晶ディスプレイの大型化はどこまで進むか -G9はあるか?-
10:10-11:00
「大型液晶テレビ用製造ラインにおける装置課題」 大日本スクリーン製造(株) FPD機器カンパニー 副社長 法貴哲夫氏
11:00-11:50
「大型液晶ディスプレイの画質向上に対応する光学フィルムの技術」 日東電工(株) オプティカル事業部 開発本部長 正田位守氏
11:50-13:10 昼休み
○高分子液晶の利用と展開  -活用の道-
13:10-14:00
「LCP樹脂(スーパーエンプラ)の開発と成形加工用途への展開」 上野製薬(株) LCP樹脂事業グループ 次長 米谷起一氏
14:00-14:50
「高分子液晶を用いたエレクトロレオジー(ER)流体とその応用」 (株) ERテック 代表取締役 井上昭夫氏
14:50-15:10 休憩
○液晶科学で見る夢は -キラル液晶が生み出す新しい機能:分子モーターから自在な形状制御まで -
15:10-16:00
「二次元液晶の散逸構造 -光で走る・水で回る-」 早稲田大学理工学部 教授 多辺由佳先生
16:00-16:50
「キラル液晶場を活用した高分子合成」 筑波大学物質工学系 教授 赤木和夫先生

16:50-17:00 閉会の辞  実行委員長 中村尚武