2018年日本液晶学会小サマースクール(SSS2018)

2018年日本液晶学会小サマースクール(SSS2018)
液晶に関する基礎講座から最新の話題など盛り沢山の内容で合宿形式のSSS(小サマースクール)を開催します。 一泊二日ですのでお気軽にご参加ください。液晶の研究に必要な基礎概念に関する化学、物理の講義に加え、 具体的な実験ノウハウについても講義を行います。また、トピカルセッションとして、今後の液晶応用の展望や 研究者へのメッセージについての講演も予定しています。学生の方のみならず、若手からベテランの研究者・ 技術者の方の参加も大歓迎です。さらに、夜はリラックスして、ベテラン研究者が自らの液晶人生を本音で 語るナイトセッションも企画しており、参加者全員で液晶について熱く語りましょう。

 開催案内のチラシ(PDF)はこちらより ダウンロードできます。

開催概要
■日時
 2018年 9月27日(木)13:00〜28日(金)12:00

■会場
 http://www.maholova-minds.com/
 京浜急行・三浦海岸駅・徒歩8分(品川〜三浦海岸:約65分、横浜〜三浦海岸:約45分)
 マホロバ・マインズ三浦(神奈川県三浦市南下浦町上宮田3231)

■スケジュール
9月27日(木)
受付
 12:30−13:00   
開校
 13:00−13:10  趣旨及び概要説明 校長・尾崎雅則(大阪大)
Lecture
(60分)
質疑/休憩
(各10分)
 13:10−14:10  組織観察による液晶相の同定と構造解析 高西陽一(京都大)
 14:20−15:20  分子の”かたち”とその並び方
 岸川圭希(千葉大)
 15:30−16:30  液晶ディスプレイ−基礎とさらなる発展に向けて− 石鍋隆宏(東北大)
 16:40−17:40  シミュレーションで液晶”分子”の動きを視る 渡辺 豪(北里大)
  17:40−20:00  入浴・夕食・休憩 
ナイトセッション
 20:00−20:50  My footprints in LCD industry 井上 勝(TOYOTech LLC)
 20:50−21:40  液晶の魅惑と呪縛 山本 潤(京都大)
 21:40−22:00  Q&A 

9月28日(金)
トピカルセッション
 08:50−09:40  液晶で光を操る −基礎から新しい応用へ?− 尾崎雅則(大阪大)
 09:50−10:40  液晶が創る未来技術 −液晶アンテナってナニ?− 森武 洋(防衛大)
 10:50−11:40  企業の研究開発における基礎科学の重要性 長谷川龍一(三菱ケミカル)
閉校
 11:40−11:55  閉会挨拶 副校長・西山伊佐(DIC)

■参加費
(一般) 正会員20,000円 (内訳:会議参加費10,000円、宿泊費(夕・朝食込)10,000円)
(一般) 非会員25,000円 (内訳:会議参加費15,000円、宿泊費(夕・朝食込)10,000円)
(学生) 会員15,000円 (内訳:会議参加費5,000円、宿泊費(夕・朝食込)10,000円)
(学生) 非会員17,000円 (内訳:会議参加費7,000円、宿泊費(夕・朝食込)10,000円)

※「賛助会員」は、一口につき5名まで正会員の参加費にて参加していただけます。なお、『賛助会員』の一覧は、 下記でご覧いただけます。
http://jlcs.jp/about/overview/CorporateMembers
※日本液晶学会会員の参加費は不課税、非会員の参加費は消費税込です。
※参加費・宿泊費・夕食・朝食込の金額です。

申込み方法
下記のフォームに必要事項を記入し、件名を「SSS2018参加申込」とし、 下記の申込先までメールでお申込み下さい。
なお、参加費は、当日、会場にて現金でお支払ください。

申し込みフォーム
   --------------------------------(件名:SSS2018参加申込)--------------------------------
   氏名:
   性別:男性/女性
   所属:
   参加種別:(一般)正会員/賛助会員/(一般)非会員/(学生)会員/(学生)非会員(該当する一つを除いて削除して下さい)
   連絡先:TEL
       E-mail
   備考:
   -----------------------------------------------------------------------------------------

申込締め切り: 8月24日(金)(先着50名)
       9月14日(金)まで延長中 <定員に達し次第締め切りとなりますので、早めの申し込みをお願いします。>
       受付を終了いたしました。(参加申し込みをされた方には確認のメールをお送りしています。万が一、参加申し込みをされた方で確認メールを 受け取られていない方は、至急申し込み先までご連絡下さい。)

申し込み先: 防衛大学校 電気電子工学科 森武 洋  sss2018@ekisho.jp
※メールアドレスはSPAM対策のため「@」を「@(全角文字)」に変えて表示しています。
 メールを送信する場合は、お手数ですが「@(全角文字)」を「@」に変更してください。

講演概要
「組織観察による液晶相の同定と構造解析」 高西陽一(京都大学)
 液晶相は液体と固体の中間相であり、秩序の度合いに応じて非常にバラエティに富んだ分子集合状態をとります。 本講義では、こうした秩序構造を反映した組織観察とX線回折測定による各液晶相の同定に関して、 具体的な手法も含め解説します。

「分子の“かたち”とその並び方」 岸川圭希(千葉大学)
 液晶状態は流動性があり、分子が隙間なく集まって揺れ動いていており、互いに分子間でいろいろな影響を 受けながら、最もエネルギーが低くなる分子配置に素直に落ち着きます。つまり、液晶状態では、 分子の“かたち”(コアの形状、原子の電荷、コアとアルキル鎖のバランスなど)がその並び方に大きく 影響します。この講義では、分子を見たらその並び方が想像できるようになることが最終目標です。

「液晶ディスプレイー基礎とさらなる発展に向けてー」 石鍋隆宏(東北大学)
 ディスプレイは情報と人とを繋ぐ重要なインターフェースであり、将来、機能性の向上により、様々な 分野への応用が期待されています。本講義では、液晶ディスプレイの動作原理と、最新の技術動向を紹介 するとともに、液晶ディスプレイの未来に向けて、私たちが何をしなければいけないのか、議論します。

「シミュレーションで液晶”分子”の動きを視る」 渡辺 豪(北里大学)
 近年の液晶研究において、分子の動きを可視化できる分子シミュレーションの重要性は益々高くなって います。本講義では、分子シミュレーションの基礎からその活用例と今後の可能性について講義します。

「My footprints in LCD industry」 井上 勝(TOYO Tech LLC)
 本講義では、私が液晶物性計測システムを開発することになった経緯、その後開発したいくつかの システムの概要を紹介します。また、併せてシステム開発に関連した共同研究の内容、成果について、 共著の論文、特許を用いて説明します。

「液晶の魅惑と呪縛」 山本 潤(京都大学)
 液晶相とは、液体と固体の中間的な状態であり、LCD以外にも、高分子、界面活性剤水溶液、食品、 医薬品、コロイド、ゲル、さらには、生体組織の中にも多くの液晶相が存在し、その構造形成と 機能発現に大きな役割を担っています。本講演では、このような液晶相の「魅惑」を紹介するとともに、 液晶研究の「呪縛」とこれからの「夢」を議論したいと思います。

「液晶で光を操る ―基礎から新しい応用へ?」 尾崎雅則(大阪大学)
 光の性質、すなわち、屈折、回折、偏光、干渉、散乱、吸収、発光などを制御すれば、 光を自在に操ることができます。LCDは、そのほんの一例です。本講義では、光を操るための 基礎を解説したのち、その例としてナノ構造液晶、ブルー相液晶、パターン配向化された コレステリック液晶などを用いた新しい光学素子を紹介します。

「液晶が創る未来技術 −液晶アンテナってナニ?−」 森武 洋(防衛大学校)
 液晶の応用はディスプレイを中心に発展してきましたが、近年マイクロ波やミリ波といった 高周波への応用が注目されています。本講義では、液晶の高周波領域における物性について 説明するとともに、最近時々耳にする液晶アンテナ、液晶を用いたマイクロ波アンテナ 技術について、マイクロ波における電磁メタマテリアルを含めて解説します。

「企業の研究開発における基礎科学の重要性」 長谷川龍一(三菱ケミカル)
 日本企業の研究開発投資は海外有力企業より効率が低いという指摘があります。日本企業の 研究開発は、欧米に比べて改良型・試行錯誤型の印象があり、これが低い研究開発効率と関係が あるのではないかと感じています。企業が商品価値を創造し、最適な製造条件を見出す為の 鳥瞰図としての基礎科学の重要性を示すと共に、基礎科学を重視している欧米企業の事例も 併せて紹介します。

お問合せ・連絡先
防衛大学校 電気電子工学科 森武 洋:sss2018@ekisho.jp

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 メールを送信する場合は、お手数ですが「@(全角文字)」を「@」に変更してください。

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