【講座趣旨】
 デバイス設計,材料設計などの様々な場面において実際にものを動かしたり,用意したりすることなく性質が予測できる,あるいは実験的手法では観測することのできない情報が得られるシミュレーションの重要性,有用性は,計算機技術の発展とともにますます高まっています.シミュレーションの手法は様々ですが,対象としている分子の実際の分子構造をもとに計算
を行なう分子動力学シミュレーションは,分子がどのように動いているかを見ることができるので計算結果を直観的に理解しやすいこと,また実在の物質の物性を直接計算できることが大きな特徴・利点です.
 そこで,昨年に引き続き,分子動力学シミュレーションの未経験者を対象として,実際にシミュレーションを行ないながら学習していただく実習形式のチュートリアル講座を企画いたしました.これまで分子動力学シミュレーションに興味を持ちながら,どんなパソコンやソフトが必要なのかわからず手が出せなかった方が,シミュレーションを始める最初の一歩として本講座がお役に立つかと思います.さらに,昨年のチュートリアル講座に,シミュレーション結果の解析を追加し,分子動力学シミュレーションを利用する上での注意すべき点の理解も深まります.
 また,今回も講座の参加者同士,および講師との交流をさらに深められるよう,懇親会をご用意致します.皆様のご参加をお待ち申し上げます.
【本講座の特徴】
・実際にご自身でパソコンを操作し,シミュレーションを行ないながら学習します.またご自身のパソコンを使って行いますので,講座終了後、そのままご自身の研究等にご活用いただけます.
・シミュレーションソフトには,フリーソフトのGROMACSを用います.シミュレーション環境の導入に,費用を気にする必要がありません.
・必要なファイルの準備,実際の計算の流れ,計算結果の解釈・可視化といった,シミュレーション未経験者がシミュレーションを始めるにあたって特に迷いがちなポイントについて丁寧に解説します.
・実習ではもちろん,代表的な液晶分子を題材とするので,計算結果に対するイメージを容易に持っていただけると思います.さらに今回は,シミュレーション結果の解析(オーダーパラメータの算出など)も詳細に説明します.
・本講座では,事前にご自身のノートパソコンに必要なプログラムをインストールしていただきます.インストール方法などの詳細は,開設する専用Webサイトをご覧ください.
・今回はご自身でのインストールに不安な方を対象に,初日(5月19日)にシミュレーションソフトGROMACSのインストールのサポートおよび動作確認を行います(ご自身のノートパソコンに幾つかのご準備をしていただいた上での作業となります).あわせて基礎的なLinuxのコマンド入力についても丁寧に説明します.専用Webサイトを参考に,ご自身でインストールおよびプログラムの動作確認をされる方は,2日目(5月20日)からのご参加で構いません.
【日時】:2017年5月19日(金曜日)14:00〜18:00(13:30受付開始)
     2017年5月20日(土曜日)10:00〜17:00(9:30受付開始)
【会場】:東陽テクニカ テクノロジーインターフェースセンター 9階 会議室
    (〒103-0021 東京都 中央区日本橋本石町1-1-2)
    ※ 東陽テクニカ本社ではございませんのでご注意下さい
【講師】 渡辺豪 助教(北里大学 理学部)
【プログラム(予定)】
 5月19日 14:00〜15:50  GROMACSのインストールのサポートおよび動作確認
      15:50〜16:00  (休憩)
      16:00〜16:50  Linux の使い方講座
      16:50〜17:00  (休憩)
      17:00〜18:00  プログラムの動作確認(希望者のみ、無料)
 5月20日 10:00〜10:10  趣旨説明 
      10:10〜12:00  イントロダクション
      12:00〜13:15  (昼食休憩)
      13:15〜15:00  分子動力学シミュレーションの実習1
      15:00〜15:15  (休憩)
      15:15〜17:00  分子動力学シミュレーションの実習2
      17:30〜     懇親会
              (東陽テクニカテクノロジーインターフェースセンター2F,会費別途)
・5月19日はご持参いただいたノートパソコンへのシミュレーションソフトGROMACSのインストールのサポート,ソフトの動作確認,Linuxの使い方講座となります。専用Webサイト記載のインストール,動作確認,Linuxのコマンドの入力ができる方は5月20日から参加してください.なお17:00から18:00は,2日目のみ参加予定の方でも動作確認できますので,ご希望の方はご参加ください.
・5月20日は土曜日ですので,建物への入構に特別な手順,手続きが必要になります.その点についても,改めてお知らせいたします.
【定員】  40名(予定)
【参加費】 一般(両日参加)  正会員:13,000円,   非会員:23,000円
        (2日目のみ)  正会員: 8,000円,   非会員:15,000円
      学生(両日参加)  学生会員: 4,000円,  学生非会員:7,000円
        (2日目のみ)  学生会員: 3,000円,  学生非会員:5,000円
※『賛助会員』は、一口につき5名まで正会員の参加費にて参加していただけます。なお、『賛助会員』の一覧は、下記でご覧いただけます。
 https://jlcs.jp/about/overview/CorporateMembers
※日本液晶学会会員の参加費は不課税、非会員の参加費は消費税込です。
 本講座への当日参加につきましては、当日用意している教材の数には限りがありますので、参加をお断りする場合があります。ご了承のほどよろしくお願いします。
【懇親会参加費】一般:2,500 円
        学生:1,500 円   ※懇親会参加費は消費税込です。
※講座参加費および懇親会参加費は、当日受付でお支払いください
【参加申し込み】
下記内容を記し,メール(件名: 「チュートリアル講座参加申し込み」)にてお申し込み下さい.
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1. お名前(ふりがな),
2. ご所属,
3. メールアドレス,
4. 会員種別(会員,非会員,学生の場合は学年 / 研究室名を記載),
5. 懇親会参加 : 出席・欠席
6. その他要望等
 (2日目だけの参加を希望される方は,ここに「2日目だけの参加希望」と記載してください.参加申し込み時に両日か2日目のみか未定の方は、「2日目だけの参加の可能性あり」と記載して、後日、専用Webサイトの動作確認よりご判断していただき、両日か2日目のみかを1週間前迄にご連絡下さい.
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【参加申し込み締め切り】5月12日(金曜日)
【申し込み,問い合わせ先】飯野裕明(東京工業大学) email: iino@isl.titech.ac.jp
【ご参加にあたってのお願い】
 ご参加にあたっては,GROMACSを事前にインストールしたノートパソコンをご持参頂きます.実習は,仮想PCソフトウェア(Oracle VM VirtualBox)上で動作するLinux(CentOS)にインストールしたGROMACSでの操作を前提としております(初日の5月19日からご参加される方にもVM VirtualBox,およびCentOSをインストールしていただくことをお願いしております).VirtualBox,CentOS,およびGROMACSインストールの詳細な手順は,専用Webサイトにてお知らせいたします.
 また当日は,関連ファイルをUSBメモリにてお渡しいたしますので,USBメモリからご自身のノートパソコンへのファイル転送が可能か,ご確認のうえご参加下さい.
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JLCS-Information https://jlcs.jp/information/jlcs-information
発信者:飯野裕明